第一建設株式会社
新着情報


第一建設・砂子組永田建設・IT交流勉強会
レポート(1)
(実施日:04/08/27〜08/29、実施場所:北海道)



◆8月27日(金)「可愛い子には旅をさせて!」

 宮崎の天気は曇です。本日より台風16号の影響がボチボチ出てきそうです。

ということで、うり坊軍団5名は未知の世界、北の大地へ出発します。(広くて薄い紐帯から→F2Fを求めて)、

●旅のメモ♪:当社Tマニア君の報告書より!

  「朝7:30に空港へ集合し、8:25に搭乗! 北の大地に向かって出発!羽田には予定通り09:55到着したが、次に搭乗(11:00)する札幌便で機内食が出ると思っていましたが、機内食ではなく機内で食べる=自分で調達して機内に持ち込むと言う意味だったみたいです。」

 うり坊軍団5名は遙々南国宮崎より、北海道、札幌に到着(12:30)します。

「 新千歳空港に降り立ち、初秋の爽やかな空気を胸に吸い込みつつ、我々を出迎えて下さったのは砂子組さまの金子さん。(砂子組さまのホームページ管理人:ネットワーク管理者)」


◆研修開始:砂子社長さまのご挨拶で始まります。→こちらをご覧下さい


◆【オープンニング:H15年度、一年間を振り返って、オープニングPPT】
                               砂子組 金子ネットワーク管理者 発表
●H16年度春の研修会、オープニングで紹介されたPPTの紹介、

  プロジェクトSG:

1)土木部、(1年間振り返って)

 様々な作業所の施工写真が紹介されます。基本的に作業所ごとに整理されている。

   現場代理人のご苦労の様子、雑談の様子、その中で、各プロジェクトが計画的に考えられ、
  完成していく様子がよくわかる。(施工写真が豊富に紹介されます)

  昨年一年間に構築されたイントラ内ミームの紹介、竣工検査PPTで扱われた素材(ミーム)が
  結集させれいる。

  お笑いあり、ボランティア活動ありで、楽しい、自由な感覚が伺えました。
  

  2)建築部石炭部(三笠露天掘炭坑)の完成工事の紹介

  3)1年間の出来事、いままでの出来事等

   野球部の紹介、子どもの応援の様子、社内出産のお祝い事の紹介(赤ちゃんの写真
   が沢山出てきます)、

   ペットの亀、犬の紹介、安全大会、新聞掲載記事、一直線米、送別会、インターシップ、
   天皇陛下来道、先代社長のお墓参り、ボランティア活動、地域の行事に参加されたこと
   、サイボウズ勉強会、建設フォーラム、ボランティア活動、 社内の出来事、犬、亀、等々、
   なにすら、話題が豊富です!

   イントラ内の話題の豊富さを語っていました。


◆【Part1 竣工PPTへの取り組み・・・地域とともに】 砂子組 近藤次長 発表
土木部 近藤次長です。

目を可輝かせて、胸を張って自信にあふれた発表態度が非常に印象的でした。

●イントラネットというものは・・・
意思決定を下す情報的相互作用の「場」→会社の業績に大いに寄与
●現場IT化の効果

 ・完成検査プレゼン

  13年 2現場 ← 他社との差別化 評価点UP 自己満足

  14年 6現場 ← 桃論を意識 面白くなってきた

  15年 10現場、元請け受注工事全現場:「意図に対する信頼をかなり意識」

  16年 進化させてゆきたい

  ※検定時はプロジェクターを利用して実施している。

  社長が情報を入手→良くわからないけど必要性は理解→現場周辺での情報収集・
  イメージを考える。

※全社的に現場を、どうサポートしていってあげるか?

 →実際に行動→やってきた事をPPTで形にする。

 職員の自分の現場に対する「ものの見方」が変わってくる。「人に見せる・見られる」という意

識が細部に至るまで気遣い、注意を促すようになる。(これは自発的)この結果、自分の仕事

に妥協しないという意識が生まれるのかもしれない。

●現場PPTの効果

1. 検査官に短時間で工事概要、現場状況を把握してもらう→正しい評価を!

検査官は普段現場に来ているわけではないので、正しい評価をしてもらうには現場の思い

(現場の苦労、努力、工夫)を伝える努力が必要

PPTに入れるBGMは検査官の年齢なども考慮。

2.受ける検査からアピールする検査へ(受動的な検査から能動的な検査へ)

→優位に検査を進められる。(評価点のアップ)にもつながる可能性がある。

3.現場の苦労、努力、工夫した姿、施工プロセスが伝わる

 →苦労への共感

●工事成績評定について

1.全現場職員が工事成績評定要領を理解する必要がある。

  発注者の評価基準をしっかり把握することにより、ポイントを押さえた取り組みが出来る

  ようになる。

2.評定点の分析→数字を羅列するだけでなく、本当に意味のある分析をする必要がある。

鹿児島、阿久根建設さまは、検査官の性格、傾向まで分析されている。 

  高度技術・創意工夫に対しては・・・積極的なVE提案が今後必要ではと考えている。

●現場(竣工)PPT・・・結構苦労します。

1.検査時間の制約 時間配分、検査官に対する事前承認

2.検査官の興味が薄い →強行突破、それでもやる。

3.監督員の保身→ 内容は?

         事前リハにより内容を確認させてあげる。

         win,winの考え方。監督員も評価される

●PPTの導入の本当の目的と効果

1.各現場における技術職員のITスキル、プレゼン能力・折衝力の向上

2.電子納品による「検査」が拡大される中で人と人とが触れ合う「場」を作る事が出来る

3.ものをつくるという「熱意」が伝わるまた、伝える「場」を経験する事ができる。

4.PPTで振り返る事で自分の経験を洗い直し確認できる。

@着工から竣工までを振り返る事ができる

Aあの時こうしておけばよかったなあ・・・という反省が見えてくる考える

●実践に向けたポイント

1.現場の雰囲気

2.キーマンによる推進

3.イントラによる訓練の必要性(発想の引き出し)

●問題(目標と現実とのギャップ)

全員に浸透しているわけではない。

自分達の会社をどうして行きたいのか?このあたりも職員間でばらつき、漠然としている

点が否めない。

砂子組に発注すると住民が喜ぶ、発注者満足が高い・・・なんとかここを目指したい。

●お客様のメリットを追及

地域の人に工事をオープンに、

現場が町内会員になる。

町内の声を生かした工事をする。

地域の人たちの顔を見ながら仕事が出来る。

信頼蓄積により少々高くても発注にいたる事がある。

住民に喜ばれる会社を目指す。


【 所感 】

 聞く人、ひとりひとりに「語りかけるよう」な話し方は味があって好印象で、何か「場慣れした」

印象すらあり、非常に聞きやすい話し振り。

PPTで発表する「場」を「人と人とが触れ合う場」と位置づけたり、ものづくりの「熱意を伝える場」と位置づけてしまうあたり・・・・地域住民、発注者、そして社員と、取り組みの主体はITであるのだが、結局は「人」に対する取り組みと言うところがよく伝わってくる。

つまり、砂子組のIT化の取り組みの正体は「人の心を動かすIT化」なのである。結局私にはそう感じられてしまう。

自分達の取り組みに手ごたえや自信を感じておられるのか、表情が非常に明るく目が輝いておられたのがとても印象に残った。


◆【Part2 これまでの取り組み】 砂子組 田中孝弘所長 発表
PPTに語らせる、淡々とPPTが流れるだけ・・・という斬新な発表

●現場でのこれまでの主な取り組み

1.町内会の会合に参加・・・工事の説明
2.工事現場カレンダー作成
3.トイレの一般開放アンドごみ広い
4.クイズの出題
5.ゲートボール場にいすとテーブル
などなど・・・・・
はじめは工事点数のために行っていたが、地域の人との交流から自分が楽しくなり取り組むようになってきた。

【所感】

非常に寡黙で、PPTにすべてを語ってもらう?という趣があった。

しかしながら、非常にまじめに、一生懸命取り組まれている姿がにじんで来て、

仕事に対する高いプライドというかこだわりが、そこここから感じられてきた。

それとともに、どこか「楽しんで(?)」仕事に取り組まれているような雰囲気が感じられたのは私だけだろうか?

真剣な、一生懸命な、まじめな中にどこか楽しさが伝わってくる。これは何処から来るのか?結局取り組みの対象が「人」だからかとも思う。

発注者であったり、地域住民であったり田中さんの取り組みに対する反応があり、それが意図するものや意図した以上の反応があって、それがひとつの「喜び」、「楽しさ」のようなものにつながって、PPTの行間からにじんでくるのだと思う。

生き生きと仕事に取り組まれている姿に、ちょっとうらやましさすら感じた発表であった。


【Part3 行動すれば変わる】 砂子組 広上伸二 所長 発表
土木部 広上所長

「人と出会う事で自分が変われた!」

という言葉には本当に実感がこもっていた。

地域社会は公共工事に満足しているのか・・・?という素朴な疑問から・・・自分の取り組みは始まる。

・町内会への入会

・地域への現場情報発信

・現場見学会の開催

現場情報発信について・・・・

1:工事だより(平成15年度の事例)九州白石の事例をもとに・・・

2:現場情報局 現場HPを基本に
 
  深川作業所

  代理人の「さらし」・・・サイボウズの書き込みを主体として毎日更新

  (深川橋・近日公開予定)

  夕張作業所

  代理人のリテラシーと意識が低いのでコンテンツを二つに絞って、更新しやすく作ってあげる。

  
  ※ネットスケープコンポーザー(無償)

   これを使うと、HPビルダーがなくてもワープロに入力する感覚でhtmlが作れてしまう!これを利用して更新しやすくしてあげる。

(よくこんなもの見つけてきたもんだ!本当にびっくり!)(吉川さん)

まとめ:

行動すれば変わる!

地域社会の声を現場にフィードバックさせていいものを作るにはたくさんの人と出会う機会を自ら作り出す事である!

【所感】

砂子組さんの取り組みの「原点」のようなものを見させてもらった発表。

つまり・・・

地域社会は公共工事に満足しているのか・・・?

という問いかけへの「答え」を模索してゆくのが「砂子組さんの取り組み」そのものであると言う事。

さらには・・・

いいものを作るにはたくさんの人と出会う機会を自ら作り出す事!

出会いが「いいものを作る」原点になるという指摘には、理屈ぬきお世辞抜きで感動した!

やはりここでも、キーワードは「人」なのである。近藤さん、田中さん、そして広上さんと「人」というキーワードがまるでリレーのバトンのように渡されてくる!

公共工事の真の顧客は役所ではなく地域住民、市民であるというのが「お題目」になっているのが昨今であるが、それを「お題目」に終わらせず実践している会社はそう無いのが現実である。

わかっているが、どう取り組んでよいかがわからない・・・というのがその本質ではないのかと個人的には思っているが、そこを、「たくさんの人と出会う事」と明確に位置づけ動き出している姿が素晴らしいと思う。


【Part4 犬との信頼】 砂子組 横尾次長 発表
土木部 横尾次長

趣味の範囲とはいえ、取り組みの目指すところは「世界」。

戦いの相手を「世界」レベルに設定しておられる!!!

アラスカ珍道中や自分が参加している「犬ぞり」レースの内容などを紹介。

12頭の犬達との信頼関係をテーマに発表。

【所感】

司会役の砂子組金子課長からの紹介で、「仕事とは直接関係はありませんが、このような人材がいるということも、当社の強みであります」・・・と紹介された時、「人」をテーマにしたバトンが見事につながった・・

と感じた。


【デジタルと創意工夫】 北見市、 永田建設 天野所長 発表
1.ロゴの説明(4つのN)

「naturally」ありのまま、飾らずに 「necessary」必要な 「network」情報網 「new」新しい

永田建設ホームページより
2.今までの取組み

1995年 デスクトップ1台購入から始まる

2000年 サイボウズ購入

2001年 デジカメ対応可能 CALS/EC勉強会 ISO認証取得

2002年 桃知セミナー参加(葉月会主催)

2003年 電子納品ソフト CADソフト 現場単位イントラ構築 プレゼン用DVD作成

2004年 馬渕建設とイントラ相互乗入 桃知コンサル

3.端野東15号樋門工事 道内各地の分離発注(4社)で地域が離れており、施工において意思疎通が困難な状況であった。それに対応すべく、現場イントラを構築。時間と距離を越えての意思疎通が可能になり、無事施工完了する。

4.国や道の発注者はなかなか難しいが、市の発注工事にて市役所の方がイントラへ入る。ネット上での打合せ・報告などにより、非常に効率的となる。(発注者側に受入れられる必要があるため、かなりの努力が必要とされるだろう。しかし、この形を創っていくことが、我々のIT化の目的の1つでもあるように感じる。)

5.地域貢献(地元編)

@イベントへの積極的な参加

A今、会社が出来ることを考える

B企画、運営は永田建設 永友会がバックアップ(協力会社ともイントラ構築し、情報を共有)

C出来るときに出来る人が全面協力する

D今年1〜2月の北見の大雪で、除雪協力

E高校生のボランティアサークルと一緒に冬まつりにボランティア協力(アイスキャンドル) 

6.地域貢献(現場編)

@網走南ヶ丘高校の網走湖一周強歩遠足にて、仮設トイレ設置などの協力をする

A排水路管理道路の草刈と排水路のゴミ拾い

B排水揚場組合と協力し、網走川のゴミ拾い、分別処分

C樋門工事現場近くの幼稚園で、ドラえもん雪像と滑り台を作る

(ユンボを綺麗にして雪を汚さないように)

D紙面を使っての宣伝(新聞・広告など)

6.創意工夫について、今まで実施してきたこと

@GPSによる測量

A移動式濁水処理機による水のリサイクル

B重機のグリース 全重機車輌にバイオグリースを使用(環境への配慮)

C泥炭再利用とココナッツ植生ネット併用で緑化 必要最小限の土地利用での遮水(農業関係)

D現場の全てを集約してDVD作成、プレゼン(検定用)→紹介は無かったが、作業従事者・発注者にも配布をしているだろう。

7.これからの取組みとして

@インフラは整ったのに利用されていない。その状況をなんとかする。(利用者意識の改革か)

A情報を見る力を養う(桃組IT化の特徴の1つと思われる)

B自分を教育する大切さ(個々人がこれに気づくことにより、会社という種は変わっていくだろう)

Cメンタルトレーニング(個の変化による種の変化は、全てここから始まるだろう)

【所感】

天野さんも「はじめてのプレゼン」で緊張している様子であった。しかし、緊張しながらも、

地域貢献や創意工夫のあたりになると、目が生き生きしてきて、声も一トーン大きくなってきた姿が非常に印象的であった。

やはり、自分達の一生懸命やった取り組みや自信のある取り組みは自然と「聞いて欲しい」、

「伝えたい」という思いがにじんでくるものである。この積み重ねや「自信」というものはひとつの

天野さんや永田建設さんの財産になってくるのでは・・と感じた。



8/28(土)「可愛い子には旅をさせて!」→「ITは呑むことだ、By 砂子社長」、

 「ミーム・シャワー」より、(第一建設@ハッシーさんの「うり坊のひとり言」より引用)

 大型の16号(アジア名はCHABA:チャバ)は九州にじりじりと近づいて来ている様子・・・
 もう、ここ北の大地まで来ているのだから何を言っても仕方がない。

 ここにあと2〜3日、腰を据えて滞在するのもいいかもしれない(笑)

 研修一に目は無事に終了!というか「ITは呑むことだ」研修が終わり

 「いつの間にか朝を迎えている」と言ったほうが正しいかもしれません。

 わたしの実感したのはやはり、北の大地は旨い!のひと言で、
 そこに集まるミームも実に旨い!と言った訳の分からない表現になってしまう。

 「ミーム・シャワーを浴びる」ということは、これほど純粋に気持ちいい〜ものと知らなかった。

 うり坊軍団は実にいい相互作用を体験させてもらっています。

 では、二日目のミーム・シャワーを浴びに出発したいと思います。

 「北の大地さま」に感謝で御座います。 2004/08/28/Sat/08:12の書き込みより!



【Part5 現場の取り組み】 砂子組 遠藤尚保所長 発表: 
土木部 遠藤所長

緊張しまくりました!と言いながらも、

どうしてどうして、堂々とした発表でした!

利根別川現場取り組みの紹介

1.野生生物への配慮 レッドデータブックから検索し保護対策を考える。

2.自然景観:伐採物の減少(盛土の前に土嚢を積んで木を保護)

3.大気汚染対策:ガソリン車の使用

4.現場のイメージアップ

  協議会で花壇花植え 地域の方々の「たまり場」コミュニケーションスペース

5.橋にはプランターを設置

6.掲示板、意見箱の設置し地域要望の収集に努める

 (黒板を置き 工事の工程や内容などを記入 意見箱設置)

7.工事アンケートの実施(着工前)→現場に反映(意見、要望、その他)

  着工後にも実施予定(8件実施、2件回収)

8.ごみのポイ捨て防止看板設置。(ごみの産卵状況を説明して町内会長さんに了解)

  子供飛び出し防止看板設置

9.インターンシップ受け入れ 測量実習 大型重機添乗 災害防止講習会参加

   日々の実習の感想を実習中毎日書きそれをイントラにアップ

10.地域とのコミュニケーション

   ・工事便り、現場カレンダーを毎日配布

    地域の方が驚かれる・・・「工事に対するイメージが変わった」と言われる。

    当初8件のみ配布。町内会長より評価をもらい30件に増加(町内会長が配布)

   ・食堂に掲示依頼(工事現場カレンダー)・・・お礼に月に一度その食堂で食事

    食堂のPRをHPで紹介

11.現場のHP、30件見てもらえているので、もしかしたら・・・・とはじめてみる

   現場カレンダーの工夫、子供向け重機にイラストを貼り付け

12.地先の要求、自動販売機の設置

13.安全教育を地域住民と・・・交通安全教育車現場の作業員だけでなく地域の住民とも

   町内会の回覧板で「安全教育車に乗ってみませんか?」。地域の方々から「こういう取り
   組みは  よいよね?」と、評価される。

  ・ 地先の方々と懇親会 焼肉大会、上は70歳下は0歳お土産で花火のプレゼント。

  ・安全教育者での実習や焼肉パーティでの写真をアルバムにして配る。

14:検定時PPT

  ・作業状況を動画で・・(きちんと説明文字入り、見る人への配慮)

  ・CCPMで工程管理・・・(ソフト利用)

【所感】

3日前から念入りに準備されていただけあり、非常に聞き応えのある発表。

はじめてのプレゼン・・・という話だったが非常に聞きやすかった。

やはり、地域の方々との交流・反応から「仕事に対する手ごたえ・面白さ」を感じて

おられる様子がダイレクトに伝わってくる。

田中さんと全く同じく、どこか「仕事に対する喜び」を感じられておられるのでは?

と受け止められて仕方がなかった。

花壇を「人々のコミュニケーションスペース」と位置づけるあたりは、ここでも、「人」

に対する取り組みそのものであり、バトンはきれいに受け継がれる。

また、TOCについても非常に良く勉強されており、「難解な理論」を整理して非常に

わかりやすく説明してもらえた。TOCのポイントをあそこまで簡潔・明瞭に説明する

為には理論をしっかり理解していないと出来ないものである。これについても、感心

させられた。

【砂子組事例発表を聞いて】

ITに対する取り組みと称して、すべての発表者が「人」に焦点が当たっていたのにまず驚かされる。

また、すべての方が生き生きと、何か楽しそうに仕事に取り組まれてかのように発表されていたのが、非常に印象的であった。

どれだけ「しんどい事、厳しい事」があっても地域の「人」からの感謝や評価、発注者と言う「人」からの信頼や評価にひとつ良いものがあれば、すべてが報われたように感じられるという好例ではないかと考える。プロの仕事を感じさせてもらえる要素でもあった。

また、内地からお客さんを迎えているだけに、「検定」という言葉を「検査」という言葉に置き換えたり、発表者全員が自分の年齢、家族構成などをきちんと自己紹介されたり、と非常に細やかな心配りが素晴らしいと感じた。

折角、素晴らしいアプローチをされておられるだけに・・・

@ 社内での更なる共感と浸透。あとに続く人材の育成。
 (現状では100%全員の取り組みではないとの事より)

A 表現手法、プレゼン手法の更なるブラッシュアップ。

B 広く一般市民に「砂子組の取り組み」を紹介する場があると、もっとよいのでは?

  その「場」をどうつくるか?

と、言った点が、強いて言えばの課題であるかとも考える。


【かわいい子には旅させて・・・】 宮崎、第一建設 橋邉 副社長  発表
                               (ハンドルネームをハッシーと称す) 
創業:昭和34年(創立45年)資本金4400万

従業員 25名、 自己資本3億2千万、

新規事業:福祉関連(by HomePage)
社会と価値の変遷の中で生きている→しかし我々は前向きに進めない

(我々は特別である)わかっていると思い込んでいる。機会の損失。

仕事が上手く言っているか?→自分のいる部署・現場・会社

現状に満足してしまっている。

研修レポートなど部下に伝えているか?→
                  →社内の情報流通のしくみの見直しの必要性を痛感。


「今回の研修の目的」

1:これから、建設業で食っていけるか?→ダメかもしれない→じゃ、どうするか?

  そして、今回の研修は「会社の為でなく自分(個人)の為」のものである。

  と、位置づける。

  ITを利用する方法と実践の為の意識改革を一緒に考えてみる「場」が今回の研修

  研修後、どう動き出せるか・・・?

2:地域とともに・・の砂子組の現場代理人と作業員さんおよび地域の方と交流する

  進化し続けている砂子組の代理人がなぜ生まれてきているかを考える。

3:発注者評点、高得点を得る砂子組現場代理人と
  第一建設の代理人がどう違うかを考える。

4:今という時代の建設業は何をどのようにしなければならないかを学ぶ

5:信頼の獲得とマリアビリティの拡張へのひとつのきっかけ。

  認める、学ぶ、考える・・・・という事を通じて「想像力(創造力)」を高める。

  学ぶという事、すべてはそこからスタートする。

  思考と思索と思想の関係、

●哲学の四原則

1:先入観を捨てる→過去の成功体験に固執しない

2:問題を分析する→真の原因を追究する

3:分析したものを総合的に検証→多角的に検証

4:全体を確認する事

● y=ax・・・を自分の事、自分の問題として捉える。

  情報に対して自分の意思(考え)を加えて伝える力をつけたい。

●理想ではなく、現実を直視するそして自分を過信しない。

 わかっている、知っている→これは実行しなければわかっている知っている事にならない。


【宮崎県の状況】

2003・11月 財政再建計画

平成18年には15年の半分近くまで下がってしまう事が予想されている。

公共工事を建設業の立場からではなく、地域住民、市民の立場になって考える必要性。

公共工事が「無駄遣い」の代名詞になってしまっている。


●市民を軽視 お上の方を向いて仕事をしておりました。市民の事・声を軽視してました。

【失敗について】

失敗情報がオープンになっていない。失敗の持つ方向。

・時間が忘れさせてしまう

・失敗は隠れたがる

・失敗情報はローカルになる

これはさらに大きな失敗の原因となってしまう。

失敗と上手く付き合う重要性。

※失敗を隠しても会社の利益にならない、失敗もうまく使えば会社の財産に。

手戻りをなくする(少なくする)様にならないといけない。

仕事の進め方→おれにはおれのやり方がある!→
                       →その積み重ねが今の業界の状況を招いてしまった。

まず、自分の仕事のやり方を見直す。

●サービス業に必要な能力

・人としてのやさしさ

・相手の立場に立って考える

・もしも自分が・・・したら相手はどう思うか

→小さな気配り 公共工事であっても民間的感覚を取り入れる。

自分の子供に胸をはってその行動を見せられるか?を行動規範とする。


情報は価値の根源

失敗情報の活用

情報伝達の仕組みの見直し

係数aを伸ばす

過去にとらわれず未来を考え今日を生きる!

【所感】

砂子組さん他受講者にむけて話すというより、きっと参加した自社の社員に「自分の思いを伝え、行動を促す」きっかけにしたかったのだろうなあ・・・?という副社長の思いがズンと胸に届く話。

研修をうけて、刺激をうけ、ヒントをつかみ、そしてそれをいかに行動(考働)に伝えるか?

北海道に来た目的を明瞭かつ簡潔にまとめられる。

社員・職員への意識改革のためのIT化と実践へのアプローチ。

「くんでもくんでも、あとからあとから泉のように沸いてくる」思いとエネルギーには、納得させられるものがあった。


砂子組札幌本店玄関にて、
永田建設、永田専務さまのご挨拶、(管理日記をご覧下さい)
神部組神部専務さまの自己紹介、

 
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